SY菌について
※資料提供:SY環境
【S・Y菌とは】
有機質残渣は『タンパク質、炭水化物、脂質、繊維質』などの有機質と『カルシウム、リン、硫黄、カリウム、ナトリウム、鉄、マグネシウム』などの無機質からなります。
S・Y菌は無機質残渣のみが残る状態まで有機質残渣を水、炭酸ガス、窒素ガスに分解する好気性微生物と一部通性嫌気性微生物の集合体です。
S・Y菌はこのはたらきを活かし、生ゴミ、汚泥、畜糞、魚介、畜産残渣などを処理します。
【S・Y菌を構成する微生物】
分解菌名(属) | 主なはたらき |
---|---|
bacillus-subtilis | タンパク質、アミノ酸、脂肪、炭水化物、繊維質(リグニン・セルロース)など有機物全般分解 |
streptomyces nocordia | タンパク質、アミノ酸、アンモニア、硝酸、脂肪、リグニン・セルロースの分解、病原菌の抑制、臭気分解 |
pseudomonas | リグニン・セルロース、石油系合成化学物質、キチン・キトサンの分解 |
clostridum | タンパク質、リグニン・セルロースの分解解 |
lactobacillus | 難分解性有機物の可溶化、リン酸カルシウム(骨の主成分)の利用、病原菌の抑制 |
bacillus | 有機塩素系農薬、有機リン系農薬分解 |
saccharomyces candida | 生理活性物質分泌 |
【補足】
現代の生ゴミは昔と違い、農薬、保存料、香料、調味料、など化学合成された物質が多く含まれ、これらの影響を考慮しなければ分解は思ったように進みません。
S・Y菌はこの点を考慮し、化学合成物質分解に強い菌(主にシュードモナス)が配合されています。
【取扱い上の注意】
S・Y菌は土壌微生物を種菌として、有機質素材を養分として高温発酵培養したもので病原菌等は含まれませんが有機物減量処理など取扱い後は「うがい」「手洗い」を習慣付けてください。