微生物(SY菌)による減容・堆肥化
1日5㌧の汚泥処理を前提に説明します。
以下、6つの施設・設備があれば処理をスタートできます。
・2【菌床の作成】
・3【処理作業フロー】
1【必要な施設・設備】
(※1日5㌧処理の場合)
①施設(面積 1,200㎡)
・屋根の有るコンクリート土間造

※画像はイメージです。
②木質材(菌床・500㎡)
・自然木を細かくした物(15~20cm)
・選定枝、流木でも可(乾燥した物)
・建築廃材でも可(塗料などが未不着条件)

※画像はイメージです。
③自走式撹拌機(コンポターン)
・処理する汚泥を菌床全体に行き渡るよう混ぜます。
・菌床全体に「空気」が入るよう混ぜます。

※画像はイメージです。
④タイヤショベル(バケットサイズ 0.5㎥以上)
用途
・搬入された汚泥を菌床に投入時使用します。
・菌床の成形時使用します。
・エリアの清掃その他

※画像は小型のタイヤショベルです。
※画像はイメージです。
⑤ミキシング(6~8㎥サイズ)
用途
・汚泥を菌床に投入時使用します。

※画像はイメージです。
⑥トラクター(70馬力以上)
用途
・ミキシングの動力として使用します。

※画像はイメージです。
2【菌床の作成】
汚泥の処理作業には「受け皿」となる「菌床」が必要です。
ここでは「菌床」の作り方を説明します。
(菌床とは:木質材などで作ったSY菌のすみか)
①SY菌の投入
・木質材を広げ全体にSY菌と立上げ養分を投入します。

②水分調整
・木質材の含水率を約60%に整えます。

③木質材をよくかき混ぜ成形
・夏季で2~3日、冬季で4~5日で菌床全体にSY菌が繁殖し温度が60度以上になります。
・菌床の完成です。
・処理開始できます。

3【処理作業フロー】
①汚泥の投入
・搬入された汚泥をミキシングに入れます。
・所要時間:約20分

②汚泥を菌床に投入
・ミキシングから直接投入します。
・所要時間:約40分

③菌床に投入された汚泥を攪拌
・菌床全体に汚泥が行き渡る様「混ぜます」。
・所要時間:約40分

④菌床の形成と清掃整理
・所要時間:約30分
